11のチェックリストを使って
判断すれば、失敗が防げる
私が起業して2年ほどしたとき、前々から知り合いだったA社長と偶然出会いました。A社長の顔色が悪く、ひどくやせていたので事情を聞いたら「3年前に病気で倒れ、病院からの帰り」ということでした。
会社の経営はサラリーマン勤めをしていて、40歳になる子供が後を継ぎたいというので、子供を社長にしたそうです。業種は建築材料の販売で、従業員は10人。年商は2億5000万円でした。
A氏によると、社長になった初めは真面目に仕事をしていたが、1年後には様子が変わったというのです。まず高級車を買いました。次は朝の出社が遅くなり、交際費は1年に500万円も使っているというのです。典型的な放漫経営です。
A氏は、この1年後に亡くなりました。父親が死亡したあと後継社長の放漫経営がエスカレートし、A氏の3回忌の法事を迎える前に倒産しました。この事例は特別に思われるでしょうが、創業社長死亡後七回忌の法事をする前に、会社が倒産した例はいくつもあります。
こうなるのを防ぐのには「後継者」にと考えている子供に、経営者としての能力があるかどうか、事前の判断が特別重要になります。しかしこれはとても難しくなりますが、これに役立つのが、このCD教材による11のチェックリストになります。もし3項目以上が該当するなら、経営者として不適格者になるので、外の方法を考えるべきでしょう。
≪目次≫
1.怠け癖がある子供には経営を任せるべきでない
2.朝が遅い子供には経営を任せない
3.向上心や研究心がない子供には経営を任せない
4.消極性が強い子供には経営を任せない
5.親切心がない子供には経営を任せない
6.責任感が欠けている子供には経営を任せない
7.派手好みで浪費グセがある子供には
経営を任せない
8.ギャンブル癖のある人には経営を任せない
9.父親が経営する会社の商品や業種が
嫌いな人には経営を任せない
10.自己中心で人柄が良くない子供には
経営を任せない
11. 優柔不断で決断力がない子供には
経営を任せない