営業マンの実力をランチェスター法則で 3倍高める差別化対策法
訪問型営業の場合、仕事時間の65%以上が会社の外で行動しており、しかもこの時間は社長も役職者も監督できません。これが原因で営業活動には社長が気付かない、多くのムダが発生しています。厳しい経済環境が長く続いている中で業績を良くするには、このムダをなくさなければならません。
その方法の1つ目は、営業のやり方を戦略原則に基いて改めて見直します。2つ目は、営業のやり方を能率が高まるように仕組を作り直します。3つ目は社長がインストラクターになり、営業マンを教育することになります。こうすると営業全体の仕事にムダが少なくなるので、業績の向上に役立ちます。
1. 販売戦術力を高めて業績を良くするには、販売戦術力はどのような要因で決まるか「大事な要因」をはっきりさせなければなりません。これに役立つのがランチェスターの法則になります。
それは販売戦術力は、訪問面会件数2×質で決まります。販売戦術力を公式で表わすと考え方に個人差が少なくなるので、とても都合がよくなります。
2. この法則を応用して成果を高めるには、2つの要因のウェィト付をしておく必要があります。
今の公式を微分すると訪問面会数が67%で、販売の質は33%になります。つまり2対1です。
3. 訪問型面会件数をこれ迄より「3割~5割」多くすると、販売戦術力はグンと高まります。訪問面会件数を多くするには、まず地域戦略の原則に従って「営業地域」の見直しをします。
次は部下を持っているリーダーと仕事ができる人が集まり、どうすれば訪問面会件数を多くすることができるか、カード法を使って良い方法を考え出します。こうすると障害となっている要因がはっきりするので、改善がしやすくなります。
4. 販売係の質を高めるには、自社の販売係にとって質となるものにはどのようなものがあるか、これをカード法を使って検討していくと「大事な項目」がはっきりしてきます。
次は社長がこの項目のレベルの高め方を考え、これをまとめて自社専用の販売マニュアルを作ります。このあとこのマニュアルを使って営業マンを教育すると、各人の質が高まります。それと同時にこれらを実行すると、販売戦術の差別化にもつながります。
これらのやり方を、社長用として詳しく説明しているのがこのCDです。何回も聞いていると、改善方法が体の中からワキ出してきます。
≪目次≫
1章 販売戦術の基本原則
- 販売戦術の大事な要因とその公式化
- 販売係の実力と体質分類
- 訪問面会と質のウエイト付をする
- 売上が上がらない人には2種類のタイプがある
- 販売担当者の3大作業
- 3大作業に対する時間配分比率をはっきりさせる
- 販売係の実質上の営業コストを教育する
- 卸売業や業務用の販売業は緻密な訪問計画がいる
- 利益性の原則を理解させる
第2章 訪問面会件数の高め方
- お客と人間関係を築くには面会が必要
- 取引のキッカケはお客との面会から始まる
- お客との人間関係は商談抜きの挨拶訪問で決まる
- 入社して日が浅い人には訪問件数をノルマにする
- 1日の実行計画を立てる
- 移動時間が多くなり過ぎると訪問件数が少なくなる
- 社内業務時間が多くなり過ぎると訪問件数が少なくなる
- Cクラスに長居をし過ぎて訪問件数が少なくなっている
- 訪問面会件数を多くするため販売係の意見を聞く
- 電話コミやメールコミなど通信コミを多くする
第3章 販売係の質の高め方
- 利益意識と経営知識能力を高める
- 競争相手の情報を集める
- お客と人間関係を良くして信頼されるようにする
- 決定権者は誰で影響者は誰であるかを知る
- 決定権者の人生と関心事を知る
第4章 販売係の質の高め方
- お客が思っていること以上の何かを実行する
- 商品知識と販売技術を身に付けさせる
- 継続取引型における商品知識は事情が異なる
- 商品の発明物語を調べ従業員教育に使う
- 売ること契約することに熱意を示す
- 自社専用の販売マニュアルを作る
- 販売先ごとに訪問回数と滞在時間を決める
- 均等型の訪問回数と取引高に応じた訪問回数の割り付
- 滞在時間も取引高に合わせて決める